フランシス・ベーコン展に行きました

豊田市美術館フランシス・ベーコン展に行ってきました。

ベーコンの作品は以前美術館で観たことがあったし、今回は予備知識がありました。
①歪んだ絵画を描いている
②絵画にはガラスのついた額縁がつけられている
③同性愛者である
の三つでした。

展覧会に行く前に調べて
④彼は近代の画家では最高クラスでありピカソに匹敵する
ということもわかりました。


作品はめちゃくちゃうまかったです。油絵具をとても自由に操ってる印象を受けました。マチエールが気持ち良かった。
ベーコンの作品はサイズの大きいものが多かったのですが、非常に少ない要素でその画面を構成していました。これだけの要素で画面を充実させることができる力はほんとうにすごいと思う。絵の具のつきも良い感じでした。

ベーコンの展覧会をみたものの、なぜこういう表現に至ったのかはわからなかった。図録買えばわかったのかな。
ストーリー性を持たせないとか、ガラスをはめることで対象を遠ざけたい、反射しないガラスがあればいいとかそういう解説とかベーコンの言葉とかは絵の側に貼られてたんだけど、なぜベーコンの絵画は歪んでいるのかと書かれてるものが見つかりませんでした。
上の話大事だけど表現に至った理由も大事だと思うんだけどな。
ベーコンのアトリエの写真があったんだけど散らかってて汚かった。どこで絵描くの、ってくらい。作家のアトリエは汚くても整理整頓されているイメージだったんだけどいろんなひとがいるんだね。

作品数が多くてその点は満足でした。お腹いっぱい。



一枚、裸婦があったんだけど、異性愛者の裸婦と比べるととげとげしかった。興味ないのだな。男性器は非常に丁寧でした。まあ、これは事前に同性愛者って知ってたからフィルターかかっちゃってる部分が大きいと思うけど。おわり